第29回イエール国際モードフェスティバルは4月25日(金)から28日(月)で開催されます。ちょうど日本がゴールデンウイークの間です。
会場のヴィラノアイユは一年を通したくさんの文化イベントを開催。
旧市街を見下ろす庭がある景色の良い場所です。
若手デザイナー達がセンスと技術をファッションショーで競います。
写真のコンテストも開催。
海側の特設会場ではファッションショーに出る若手デザイナー達、それぞれの個性的なスタンドが立ち実際に服をご覧いただけ、質問などがあれば直接聞くことができます。
ファッションショーは予約制ですが無料です。是非この機会ファッションショーをお楽しみください。
今年2013年度4月の国際イエールモードフェスティバルのダイジェストビデオをご覧ください。
《ヴィラノアイユと芸術家たちとのつながり》
イエールにはヴィラ ノアイユという1920年代にイエールの旧市街を見下ろす高台に建てられたモダン建築のさきがけ、シンボルとなっている建物が庭とともに公開されていま す。水曜日から日曜日まで毎日開いています。
この建物の持ち主ノアイユ夫妻は芸術家たちを支援するのをライフワークとしており、ダリ、ジャコメッティ、マンレイ、ジャン コクトー、ルイス ブニュエルなどがこのヴィラでバカンスを過ごし芸術作品の制作活動も行い、彼たちの作品がこの建物に残っております。
マンレイは初の映像作品をこのヴィラで作成しています。マンレイの「サイコロ城の秘密」(1929年仏)はシャルル・ド・ノアイユ子爵の依頼によって製作されました。覆面をした二人組がサイコロで何かを決めているようす、やがて二人は車に乗って丘の上の城へと向かい、城に入った二人は中を見て回ります。そこには何十枚もの絵画、プールがあり豪華な暮らしぶりがわかります。これはどちらかというとノアイユ子爵のお城の紹介映画で、南フランスにあったこの城は、「人でなしの女」(1924仏)で建築を担当したロベール・マ レ=ステヴァン(1886~1945)の設計によるもので、まるでキュビズムを思わせる外観をしています。
資金を提供したノアイユ子爵はこの作品の出来に満 足したようです。その後1930年にはルイス・ブニュエル (1900~83)とサルバドール・ダリ(1904~89)の「黄金時代」、ジャン・コクトー(1889~1963)の「詩人の血」にも資金を提供しています。ノアイユ子爵はマン・レイにも長編映画の製作を依頼しましたが、彼はそれを断り以後映画を撮ることはなかったそうです。
ガイドツアーを申し込むと、このような色んなエピソードを交え、写真や作品を見ながらヴィラを案内してくれます。
南仏イエール公式サイト http://hyeres.jimdo.com/